第10回東京地区輪読会が開かれました


日時:2017.7.7(金)18:45~20:45 新宿ダイカンプラザA館 322室 出席者:5名
輪読箇所:『カウンセリング序説』(小林純一 著  金子書房)

第3章-B 受容の本質

本章では、「筆者の基本的人間観と人間関係の基礎理論を明確にしておかなければならない」と前置きし、
「個人的な見解」「筆者の色眼鏡」をあえて筆者本人が明確にしているので、本章を読み深めることで小林純一氏との対話を試みる事ができるのではないかと思われる。この本は私たちの学びの基となるものであり、特に今回の箇所を読むことで筆者の考える「受容」を少しでも理解できれば幸いである。
以下、参加者の意見や注目した箇所を抜粋して紹介する。

・87ページ「肝心なことは、カウンセラーが自分のしていることが何であり、何のためにそうしているかを知っていることである。」は、カウンセリングの学びの中で度々先生方からご指摘いただくことである。「ただ何となく」では、プロのカウンセラーにはなれないと改めて思った。

・自分自身がゆらいでいるカウンセラーはどうなのか?適性もあるのでは。

・79ページ「信頼関係はまず自分の方から他者の人格に向けて自己啓示することによって始まる・・・」
は、MLTに通じていると思った。

・自分にはカウンセラーは無理ではないかと思ったが、「人間は自分を知ることができる存在である」とフォローしてくださっているのでほっとした。

・88ページ「カウンセリング関係は、あくまでもプロフェッショナルな援助関係であって、単なる人間関係ではない」を読んで、カウンセラーとクライエントの関係性について再認識した。

・93ページ「今、ここにいるこの人が、今どんな世界に生きているかをできるだけ知って、それをそのまま大切にしたい・・・このような態度は他人に対する純粋な関心であり・・・そのあるがままを尊重する心をもっているということである」