第11回東京地区輪読会が開かれました


日時:2017.8.4(金)18:45~20:45 場所:新宿ダイカンプラザB館 406号室

出席者:4名
輪読箇所:『カウンセリング序説』(小林純一 著  金子書房)
第4章  カウンセリングにおける志向性

出席者:柏木・菊地・澤佐・福島

今回は参加者が少なかったのが残念でしたが、ページ数が比較的少なかったので4人で輪読することができました。ただ、内容的に充分に理解できなかった部分もあり、前回の部分(受容の本質)と共に再度メンバーで共有したいと思いました。以下、参加者の意見や注目箇所を抜粋します。

・「志向性」という言葉の意味からの理解が必要。筆者は、「人間は志向的なものであるから、自分の経験に対して、目的・意味・および価値を賦与するものである」と言っている。

・105ページ カウンセラーはクライエントに「何かをしている」
彼の発言には彼の意図が働いているに違いない。

・106ページ カウンセラーの表現する言葉によってクライエント自身の固有な精神的世界が変わる。
カウンセラー自身の意識・意図・志向性が直ちにクライエントの変化のプロセスに致命的な影響を与える。(「致命的」の表現にドキッとした)

・107ページの分析基準表をもとに自分のロールプレイの逐語を分析してみると良いと思った。

・カウンセリングでは分析表のレベル4を目指すということ?

・108ページ カウンセリングは人格的出会いのプロセスであるが、それは何か神秘的なものとして片づけられてはならない。・・・科学的態度を必要とする。
→小林先生がカウンセリングを科学的裏付けのもとに研究していることや、後継者にその意志が受け継がれていることを思った。

・ロロ・メイ(志向性について考察している)の著作を機会を見つけて読んでみようと思った。