恒例の月末の木曜日に作新学院大学で輪読会が行われました。
10月27日(木)に行われ、参加者は7名でした。発表者に感想をお願いしました。
テーマは「無地条件の積極的関心」。中核三条件についてのロジャーズの原文が紹介され、そこに使われている言葉の解釈について、著者の意見が述べられていました。また、中核三条件についてのジェンドリンの意見や解釈も述べられ、それについての著者の考察がなされていました。文章も内容も、私にとってはいずれも大変難しいものでした。
輪読会の準備のため何度か繰り返して読みましたが、全体像がまったくつかめません。レポートにまとめてみてはみたものの、著者が何を言いたいのかを汲み取れず、焦った気持ちのまま輪読会にのぞみました。
著者は、無条件の積極的関心は「人間関係のあり方」を示し、ある程度の幅の範囲内で更新され追加されていくものと考えています。人が概念に合わせるのではなく、体験から概念を導くことによって、概念がより豊かになると思われます。
著者はフォーカシングを指向する心理療法家。私は勉強不足で知らないことばかりでしたが、参加者からフォーカシングについて教えていただいたり、意見をいただいたりしながら輪読会が進むうちに、著者の豊かで深い考察に、ほんの少しだけ近づけたような思いがしました。