2018.2.16(金)18:45~20:45 新宿ダイカンプラザA館 1021号室
輪読箇所:『カウンセリング序説』(小林純一 著 金子書房)P203~218
第6章 D 面接の自己評価 参加者:4名
厳しい寒さの中、今回も少人数ながら学びを深めることができました。輪読を始める前に自然と交わされるメンバー同士の近況報告も有意義な時間です。『カウンセリング序説』を月1回声に出して読むことで、緩んだ自分のねじが締まり、油を注される思いがしています。
今回の箇所はカウンセラーを目指すものにとって厳しいメッセージが込められており、あらためてカウンセリングとは?カウンセラーとは?という根本的な課題を突きつけられた思いがしています。以下、参加者が心に留めた部分を抜粋します。
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意図と行為とが一致してはじめて、カウンセラーは、“自分がしたいと思うこと”を実現することができたと言えるのである。
“自分がしようとすること”はクライエントにとってどんな意味があるかを理解し、かつ、これを実現することができるなら、カウンセリングは効果的となるであろう。
カウンセリング面接で、カウンセラーがすることはクライエントに大きく影響する。
カウンセラーに“何が起こり”、クライエントに“何が起こり”、両者の間に“何が起こっているか”を判断する能力がなければ、カウンセリング面接の過程を理解することは困難である。
カウンセリングにおいては、カウンセラーは自分の行動の目的を意識しなければならない。
不適切な対決は効果がなく、危険でさえある。したがって、カウンセラーは、目的・意味・価値などを意識しながら、自分がしたいと思うことを実現しなければならないのである。
・カウンセラー自身に対する反省項目群…「何をしようとしていた自分であるか」
・カウンセリングの面接過程に関する反省項目群…「クライエントに何が起こっていたか」
☆“自分は、この面接で何をしたいと思うか”を自分で決めるとき、はじめて、自己の独自性を生かすことができるのである。換言すれば、“自分は、この面接の場をクライエントとともに、いかに生きようとするか”を決めることができるとき、独自性のある自由な自分が生かされるのである。これは、また、カウンセリングの創造性を意味する。
【次回:2018.3.23(金)18:45~20:45】
新宿ダイカンプラザA館 1021号室(新宿駅D5出口を出たら右に進むと、道沿いの右側にレンガ
造りのマンションがあります。15分前から鍵は開いています)
輪読箇所:第7章 グループ・プロセス 「新・マイクロ・ラボラトリー・トレーニング」
長いので要所をピックアップしながら読み進めたいと考えています。各自、事前に輪読箇所を読んだり、以前にMLTの経験がある方は当時の体験を思い出してみられるとよいかと思います。
*3月で『カウンセリング序説』はいったん終了し、4月からは『創造的に生きる』(小林純一 著)
を輪読しようと考えています。
☆『カウンセリング序説』の輪読が終わったら、小林純一先生の『創造的に生きる』を読みたいと
考えています。お持ちでないかたはご準備ください。