第5回 栃木地区輪読会を開催しました


2016年9月29日(木)作新学院大学にて、輪読会を行いました。

当日は11名の会員が参加し、ロジャースの中核三条件の文献を読み進めました。

今回は発表者の重光さんからの感想をいただきました。

今回、1冊目の「一致」を終え、2冊目の「受容」に入りました。このような態度が実際に取れたら神業と感じたロジャーズの中核3条件ですが、ロジャーズ自身、またテキストに寄稿されている執筆者の中でも3条件は努力目標のようのもので完璧には難しいと考えれられているのを知り納得がいったところです。私は、今回で3回目の参加になります。ひとりで読むと言葉や文章の意味の把握で難しさを感じるテキストも、輪読会に来て、他の参加者の方々と一緒の空間にいて安心して疑問を出せたり、感じたままをシェアできたり、また、他の方が応答してくださることに耳を傾ける中で、何となく執筆者の言わんとしていることの輪郭が掴めたり、インスピレーションが湧いたり、理解が深まったりして、帰る時には少しほっとしている私がいます。

 輪読会そのものもまた、人と人がいて、お互いのやり取りの作用でそれぞれに何らかの変化が生じる空間ですので、そういう意味ではカウンセリングの体験にも通じるものを毎回感じながら輪読会に参加させていただいています。そこでも、やはり、「一致」した有り様は何より大切なものと感じています。

 

2016年9月(栃木地区)輪読会