東京地区 輪読会報告 2018.1.19(金)18:45~20:45
新宿ダイカンプラザA館 1021号室
輪読箇所:『カウンセリング序説』(小林純一 著 金子書房)P178~203
第6章 面接過程~初回の面接例~ C もらい子をもつ母親との面接過程
今回は体調不良やご都合のつかないかたが多く参加者が3名と淋しかったが、せっかくの時間なので有効に使おうと判断し、逐語の部分を役を回しながら輪読しました。声に出して読むことで本の中のカウンセラーとクライエントが現実のカウンセリングのように感じられたり、小林先生の言い回しはこんなふうだったのかな、と想像力を掻き立てられる部分もあって有意義な時間となりました。以下、参加者の感想や気になった箇所を挙げます。
・P184のCr16は、小林先生が以外にもはっきりと核心に触れるようなことをクライエントに聴いているのでちょっとびっくりした。クライエントのもやもやを明確にする意図だったのだと思うが。
・Cr21「何かなさってみたいことがおありなんですか」・・・具体的方法を尋ねる
Cr26「うしろめたさを感じていらっしゃるのですか。両方ですか」・・・論点を整理
Cr31「私の間違いかも知れないんですけどね・・・」小林先生の切り込み
Cr39以降は操作的な気がするが、それまでの地固めがすごいと感じた
カウンセリングは言葉を使う。つかみを間違えると台無しになる。
・自分がカウンセラーだったら、このクライエントに子どもが何歳のときに引き取ったのか、本当の親はどうしているのかといったことが気になり尋ねてしまいそうだが、小林先生は目の前に居るクライエントからそれることなく誠実に対峙していた。クライエントの漠然とした「恐れ」を噛み砕き、混乱と恐れに耐えられないクライエントに安心を与えていると思った。Cr55「どうも失礼いたしました」は、クライエントに迫った対決を反省している自己を伝えようとしているという解説を読んで、素直で誠実な小林先生を近くに感じた。
☆各自の発言のあと、振り返りの意味で、第6章A「人間のことば」を再読しました
次回:2018.2.16(金)18:45~20:45
新宿ダイカンプラザA館 1021号室
輪読箇所:第6章D 「面接の自己評価」
☆『カウンセリング序説』の輪読が終わったら、小林純一先生の『創造的に生きる』を読みたいと
考えています。