第5回輪読会(東京地区)が、2017年1月20日(金)上智大学にて開かれ、6名の参加者がありました。
『新版 カウンセリング心理学』 93p~119p
第5章「カウンセラーに必要な基本的態度と能力」
今回はページ数が多かったため、途中の一部分を黙読にしました。12月はお休みだったので、この第5章を冬休みに各自であらかじめ読んでおくようにしたこともあり、振り返りの時間を有効に使うことができました。以下、参加者の発言から抜粋します。
・118pの「専門家としてのカウンセラーに求められるパーソナリティ特徴」①~⑮を読んで、こういうバランスのとれた人になりたいなあと思った。そういうふうにいられる自分かどうかを時々振り返れると良いと思う。また、111pの“日本人のカウンセラーにとっては話しかけることが効果的な傾聴につながる”ということにも注目した。
・118~119pにあるパーソナリティ特徴が「発達可能な特徴」である、というところに希望を感じた。
また、カウンセリングはプロセスだということを、あらためて認識した。
・MLTは、カウンセラーとしての基本的態度を身につけるためのトレーニングだったと思い返した。
クライエントは固有の存在であることを忘れるな、と肝に銘じて日々働いている。同じようなテーマであってもクライエントは一人一人違う。パターン化せずに本当に言いたいことは何か、をとらえていきたい。
・98pの、「(カウンセラーに不可欠な態度は)日々の生活の中で・・・培われる」という箇所に注目した。
クライエントの尊厳を大切にするあまり、カウンセラー自身のことがおろそかになり、バーンアウトしてしまう恐れもあるのではないだろうか。
・カウンセラーは自分という道具を効果的に用いる必要があるから、セルフメンテナンスが大切。
・自己に気づく力を養うことで、バーンアウトを防げるのでは。HSD研究会でも、会員一人一人の心のメンテナンスをする機会がつくられ、支え合える集団になれたらと思う。
・受容・共感・自己一致は、「そうせねばならない」のではなく、柔軟性が大切なのだと感じた。
次回(第6回)の予定
2月24日(金) 18:30~20:30 上智紀尾井坂ビル 5階第1会議室
参加費 500円(非会員は1000円)
輪読箇所:第6章「プロセスとしてのカウンセリング」